闘いながらも生きていこう pure_tomolo
 摂食障害になったのは 今からすでに4年近く経ちます。
 きっかけは卵巣のう腫からでした。術後から食事が一切摂れなくなり拒食症から始まりました。当時、子供が出来なかったことを女性として物凄く悩んでいました。結果自分に原因があったことが 第一の動機でしたが それは 氷山の一角のようなものでした。
 当時の婚姻生活は 悲惨なものでした。旦那との問題が一番の問題でした。そこには宗教問題も絡んでいて複雑化していました。入院という非現実的生活から元の生活に戻れなくなってしまったのでした。いや・・・戻りたくなかったのでしょうね。
 婦人科のドクターは良心的な先生で、そこで5ヶ月間治療しました。IVHも施しました。そこの総合病院には神経科などはなかったために紹介状を書いていただき、病院から今の主治医のもとへの外来受診をしていました。病棟がいっぱいだったために移転入院ができなかったこともありましたが・・・
 ここで私は救われました。良い先生にめぐり合わせていただけたこと・・・もしそうでなかったら、今の私はいない可能性のほうが大きいのですから。
 5ヶ月間の入院生活にピリオドをつけ もう一度旦那との生活に戻りましたが、やはり体は心はもうすでに疲れ切ってしまっていました。拒食はまた始まり、再度受診していた病院に入院。5ヶ月間の入院になりました。ここでの間、真剣に話をしたりしましたが、もう限界でした。 退院直後に離婚に踏み切りました。なかなか 最初は納得してもらえなかったけれど、私の心はもう全く受け入れられなくなっていました。無理をすれば、過食嘔吐にはしる・・・。お決まりパターンの過食嘔吐になってしまっていました。
 実家に戻りはしなかった・・・出来なかった。なんとか独りで生活を始めようとしたが、なかなか現実は厳しかった。生活保護も結果受けられなかった。
 自分にとって今、何が大事なのか・・・考え出した・・・
 答えはすぐには見つからなかったけれど、「今生きること」それだけでいいから「自分の命を絶やさないこと」それだけでいいからと思うようになった。
 その後、結婚を前提に同棲を始めるようになった。彼もまた心を病んでいた。お互いが病気であるということ・・・ある面気持ちもわかり穏やかであった。しかし悪くなれば、これは辛い状況に陥る。
 結婚まであと2ヶ月・・・目前にして、彼は自ら命を絶ってしまった・・・。ついさっきまで一緒に珈琲を飲んで笑っていた彼が、1時間後には、もう天に召されていた・・・
 ショックから 摂食障害はかなり危険な状態に陥り再度入院。絶望と生きる力をなくした・・・生きている意味さえもう分からなくなっていた。入院中に一度自殺を図ったが、死に切れなかった・・・。行為自体は褒められたことではないけれど、そこで何かが吹っ切れた感じだった。
 彼が生きていたこと、僅かな人たちでもいいから、記憶にすこしでも残して欲しいと思った。そのためには私が生きていなければいけない・・・。少なからず私の中だけでも彼は生きている。私の命がなくなることは本当に、彼も居なくなってしまう・・・。わけの分からない理屈かもしれないけれど、生きることを、命を絶やさないことを誓った。
(続く)




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