摂食障害とは


 摂食障害とは読んで字の如く、食事に障害をもつ心の病気です。
1970年代に拒食症と過食症の上位観念として、この言葉が生まれました。
男性に比べて、女性(特に若い人)の方が多いと言われます。
食べることができない拒食症、食べ過ぎてしまう過食症(嘔吐や下剤使用者も)、
両方の混合型(ブリマレキシア等と言われます)、があげられます。
また、患者によって合併したり相互に移行する傾向もあります。
その中では、拒食から過食に移る場合が多いようです。
(私の場合は逆で、過食から嘔吐を始め、拒食に移りました。)

 摂食障害はダイエットやストレスが原因の多くを占めています。
中には「甘えている」言う人もいますが、そういったわけではありません。
摂食障害の専門家には、「社会的、遺伝的、心理的、生物学的要因が
それぞれ関与している」という見解があります。つまり治療が必要なのです。

 もしも今、悩み苦しんでいる人が居たら、早急に自分に合った治療をしましょう。




<拒食症>
 無理なダイエットが原因の多くを占めると言われますが、
人間関係により心に傷を受け、食欲減退が始まることもあります。
前者の場合、どんなに痩せていても「痩せ願望」が強くあるので、
とにかく「食べること」を異常なまでに拒絶します。


<過食症>
 ダイエットが原因にある場合(無理な食事制限によるリバウンド)や
「大量に食べる」ことでストレス発散している場合があります。
過食症の中には、「食べるだけ」の場合と「食べて出す」場合があり
ます。後者は、嘔吐、下剤の使用、チューイング(噛んで吐き出す)
等を伴います。


<合併症状>
 摂食障害は、他の嗜癖性疾患と合併しやすいと言われます。
アルコール依存、薬物乱用、窃盗癖、買い物依存、自傷行為、
性的逸脱行動(恋愛嗜癖・セックス嗜癖など)等があげられます。


<治療法>
  カウンセリング、自助グループ、通院など。
(食欲を抑える薬に効果があったという人も居ますが、
 投薬よりも専門家のカウンセリングが大切だと思います。)
何よりもありのままの自分を受け入れることが大切です。


診断基準(参考資料:DSM−III−R)

神経性無食欲症(拒食症)
・年齢と慎重に対する正常体重の最低限、またはそれ以上を
 維持することの拒否(標準体重の85%を下回る体重減少etc)
・体重が不足している(痩せている)場合でも、体重増加や
 肥満に対する強い恐怖をもつ
・自分の体重や体型を感じる感じ方の障害
 =自己評価に対する体重や体型の過剰な影響、または現在
 の低体重の重大さの否認(30kgでも太っていると感じるetc)
・初潮後の女性の場合は、無月経(月経が連続して3回欠如)
※制限型
 神経性無食欲症のエピソード期間中、規則的にむちゃ喰い、
 または排出行動(自己誘発性嘔吐、下剤、利尿剤、浣腸の誤用)
 を行ったことがない
※無茶喰い/排出型
 神経性無食欲症のエピソード期間中、規則的にむちゃ喰い、
 または排出行動を行ったことがある


神経性大食症(過食症)
・無茶喰いを繰り返す
 エピソードの特徴
 A.他のはっきり区別される時間の間に、ほとんどの人が同じ
   ような環境で食べる量より明らかに多い食物を食べること
 B.そのエピソードの間は、食べることを制御できない感覚
・体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す
 (自己誘発性嘔吐、下剤、利尿剤、浣腸、その他の薬剤の誤用、
  絶食、または過剰な運動)
・無茶喰いおよび不適切な代償行動が、平均して、少なくとも
 3ヶ月間にわたって週2回みられる
・自己評価は、体型および体重の影響を過剰に受けている
・障害は神経性無食欲症のエピソード期間中のみではない
※排出型
 神経性大食症のエピソード期間中、定期的に自己誘発性嘔吐
 をする、または下剤、利尿剤、浣腸の誤用を行う
※非排出型
 神経性大食症のエピソード期間中、絶食または過剰な運動など
 の不適切な代償行為を行ったことがあるが、定期的に自己誘発
 性嘔吐、下剤、利尿剤、浣腸の誤用は行ったことがない


非定型摂食障害 (特定不能の摂食障害)
・女性の場合、定期的に月経があること意外は、神経性無食欲症
 の基準をすべて満たしている
・著しい体重減少にもかかわらず現在の体重が正常範囲内にある
 こと以外は、神経性無食欲症の基準をすべて満たしている
・無茶喰いと不適切な代償行為の頻度が週2回未満である、または
 その持続期間が3ヶ月未満であること以外は、神経性大食症の
 診断基準をすべて満たしている
・正常体重の人が、少量の食事をとった後に不適切な代償行為を
 定期的に用いる(少量の間食後の自己誘発性嘔吐etc)
・大量の食事を噛んで吐き出すということ(=チューイング)を
 繰り返すが、呑み込むことはしない
・無茶喰いのエピソードが繰り返すが、神経性大食症に特徴的な
 不適切な代償行為の定期的な使用はない



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