暴力を振るう人の特徴


私は彼と同居するまで、まさか彼が暴力を振るうとは、考えても
みませんでした。何せ皆で居る時の彼は気が利く良い人であり、
デートをしている時も、とても優しい人だったからです。同居を
してしばらく、今まで通りの優しい彼でした。暴力を振るい始め
たのは、約2〜3カ月後です。しかし彼の友人の話しで、前の彼女
にも暴力を振るっていたことが判明しました。また、家庭での彼
を見ると、父親と殴り合いの県下をしたり、彼がバタラーである
輪郭が、次第に明確化してきました。以下に一般的なバタラーの
特徴を書きます。また、思考中なのですが、バタラーと人格障害
(自己愛性・境界性人格障害)との関係性も考えたいと思います。




 「一般的なバタラーの特徴」
  1. ソトヅラ(公)とウチヅラ(私)の不一致
  2. 矮小化と否認
  3. 被害者非難と責任逃れ
  4. 多様な支配行動
  5. 嫉妬心と所有欲
  6. 子どもの利用と虐待
  7. 酒・薬物への責任転嫁
  8. 自己変革への抵抗
米国ボストンの「バタラーへの教育的介入」プログラムの共同創始者であり、
バタラ−カウンセリング機関「エマ−ジ」を創設したデイヴィッド・アダムスさんによる


 分かりやすく書きます。自己見解が入っています。

<ソトヅラ(公)とウチヅラ(私)の不一致>
外では「良い人」内では×××(別人)です。
私が彼と同居するまでバタラーだと気付かなかった原因はここにもあります。彼は表面的な友人の前では、自分が嫌われないように極端な奉仕をしていました。しかし家庭では、父親と殴りあう程の喧嘩をしていたのです。

<矮小化と否認>
つまり「暴力を認めない」ことです。
彼は、「他人の気持ちよりも自分」という傾向があり、私が血を出しているときも、口論を続けました。親しい友人を殴ったときも、喧嘩の一言ですませていました。

<被害者非難と責任逃れ>
「相手が悪いから」と暴力の責任逃れをすること
これは、いつものことでした。お前が遅く帰ってくるから、男友達とメールをするから…など挙げればキリがありません。

<多様な支配行動>
相手を支配してコントロールすること
友達とほとんど遊びに行けなかったので、まさに彼だけの状態になっていました。

<嫉妬心と所有欲>
相手を自分の所有物と考え、根拠のない出来事に嫉妬する。
とにかく遊びにいけませんでした。外出は彼と一緒。もしくは、彼自身に飲み会等がある場合のみ、私は友達と遊びに行けました。また「友達が男と歩いているお前を見た」と嘘までつかれました(苦笑)。

<子どもの利用と虐待>
子供を虐待したり、それによって母としてのダメージを与えること
私には該当しません。

<酒・薬物への責任転嫁>
暴力を「お酒のせい」等、責任転嫁すること
彼の場合はサイクルの展開が非常に早く、「殴るときは酒が入ってるね。飲んだ日は会わないことにしよう」と、暴力を振るった次の日には、もう反省の仮面をかぶっていました。

<自己変革への抵抗>
加害者意識がないため自分を変えることを拒否する。
ハネムーン期には、バタラ−にも加害者意識があるとは思うのですが…。すぐ消えるのでしょう(苦笑)。彼の場合、暴力を振るったことよりも、自分が傷つけられたことを根に持っていました。



バタラ−と自己愛性人格障害との関係

バタラーの特徴行動内容 自己愛性人格障害の診断基準
公と私の不一致外では良い人だが内では理想が異なり暴力を振るう限りない成功、権力、才気、美しき、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている
矮小化と否認「暴力なんて振るっていない」と否定する尊大で傲慢な行勤または態度
被害者非難と責任逃れ「自分は悪くない」に捉われている他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない
多様な支配行動暴力のサイクルの中で上手にコントロールする特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する
嫉妬心と所有欲暴力のサイクルの中で上手にコントロールするしばしば他人に嫉妬する&配偶者の貞節に対して繰り返し道理にあわない疑念を持つ
子どもの利用と虐待子供を利用して母親として追い詰める対人関係で相手を不当に利用する
自己変革への抵抗相手の悪い面ばかり恨む&自分は変わろうとしない恨みを抱き続ける&自分が特別であり地位の高い人達にしか理解されない、と信じている



バタラ−と境界性人格障害との関係

バタラーの行動「攻撃型」の特徴
ちょっとしたことで侮辱されたように感じ、激しい怒りの感情を呼び覚ます。また、サイクルで言う暴力爆発期に、被害者側が逃げようとした場合(例えば「別れ」を口にする等)、見捨てられ不安によリ感情がコントロール出来なくなり暴力を振るう。自分を見捨てようとする相手への憤りが、見捨てられる恐怖を上回る。今までの仮面を剥いで、突然激しい怒りで暴れ出したりする。恋愛関係などでは、自分を見捨てようとする恋人に怒りをぶつける。
バタラーの行動「快楽型」の特徴
度をこした飲酒やギャンブルにのめり込む。暴力を度々「お酒のせい」と責任転嫁する。ささいなことで気が滅入ったり、むしゃくしゃしたりする。しかも、そういう不快感を我慢できず、短絡的に解決しようと憂さ晴らしをする。
バタラーの行動「理想化型」の特徴
理想的な関係を求めるが、明らかに現実とずれていても受け止められない。感情が激しく変動するので、恋人は散々振り回される。つまり、DVのサイクルが繰り返される。自分のすべてをありのままに受け入れてくれる世界を夢見ている。感情に中間がないので、愛し合っている恋人を罵倒したり、急に自分の非を詫びて甘い関係を取り戻そうとしたりする。



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